ここのところ、新型コロナウイルスの感染が拡大してきています。
日本全体では1日の新規感染者数が1,000人を超えました。
大阪(右上)も愛知(左下)も福岡(右下)も結構な勢いで伸びてきているような気がします。
東京(左上)は今週は落ち着いていますが、毎週木曜に数字が大きくでるようで、今週はどこまでいくのか非常に楽しみ 心配です。
そんな中で政府のゴリ押しによって前倒しでスタートしたGo To トラブルキャンペーンですが、個人的には効果があるのか疑問に思っていました。
で、実際にどうかと言うと、JALの国内線の予約数は予想よりも伸び悩んでいるようで、追加減便が実施されるようです。
〔8月1日~31日搭乗分〕新型コロナウイルス肺炎の影響に伴う一部路線の一部運休・減便・時間変更について(2020年7月22日更新) - JAL国内線
ANAも同じく追加減便を実施するようです。
航空業界にとってはあんまり効果がなかったということですかね。
こんな感じで効果はよく分からないような状況ですが、さらに感染が拡大したら、さらにややこしい問題が起きそうです。
例えば東京の他にも除外となる地域が出てきた場合、予約済みの割引分は客が負担することになりそうです。
こんな条件だったら、今のような先が見えない状況では誰も予約なんてしないですよね。
GoTo新規「除外」なら客負担 予約済みの割引分―観光庁が方針:時事ドットコム
それに加え、除外地域の追加だけでなく、宿泊施設の対応不備によって登録が取り消しされるリスクについても考えておく必要があるかと思います。
対象の宿泊施設として登録するにはコロナ対策を実施していることが条件となっていますが、今のところ誰もチェックしておらず、対応不備ではねられた事業者は1社もいないそうです。
(1,895億円で業務受託したツーリズム産業共同提案体がやらないといけないのだと思うのですが・・・仕事してない?)
で、後の立ち入り検査で対応不備が認められた場合には登録取り消しになるそうです。
登録取り消しになった場合の割引分も、東京以外の地域が除外になった場合と同じで、客が負担しなければいけなくなるのかなと思っています。
こんな条件だったら、今のような先が見えない状況では誰も予約なんて(以下略)。
全体として、感染が収まっていない時期に中途半端にスタートしたことも一因となって、思ったほどの効果が得られていないような気がします。
あと・・・個人的な意見としては、旅行業界が大変なのは十分に分かりますが、取捨選択も必要かと思っています。
今後数年は旅行の需要は確実に減ると思います。
間違いなく出張などのビジネスでの需要は減ると思います。
プライベートでの需要も世界全体で感染が収まらない限り、限定的なものになると思います。
さらにみんな貧乏になるので、旅行にお金を出せる人も少なくなると思います。
そうなると、どうしてもこの業界はしばらくは縮小して続けるしかなく、全員が生き残るのは無理だと思います。
潰れそうな業者については哲学系Youtuberのじゅんちゃんが動画の中でまとめてくれています。
旅行会社が今どのくらいやばいのかを解説〜コロナによる倒産リスクは我々の想定以上〜
今回のGo To トラブルキャンペーンの前倒し強行によってなんでもかんでも救おうとして、それが裏目に出てかえって業界全体が荒廃することに繋がらないか心配です。
そんな中、私は・・・東京都民なのでGo To トラブルキャンペーンは使えませんが、夏はどこかに行くつもりです。
感染拡大を助長するなという声もあるかと思いますが、政府が気をつけていれば大丈夫と言っているので、気にせずに行こうと思います。
でも、どう考えても失策ですよね。
今後も感染が拡大を続けていった際に、無能な政府がどのように対応するのか、お手並み拝見させてもらおうと思います。
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